2020年、新型コロナウィルスは世の中を一変させた。
その中でも、ヨガ業界の属するフィットネス業界はその業態からコロナウィルスの影響をモロに受け先行きの見えない状態になっている。
私なりにヨガ業界の未来を予測してみた。
業界に属さない一般ユーザーだからこそ、客観的に見える未来があると思う。
私の予測するヨガ業界の未来は下記である。
- ホットヨガ業態は残念ながら衰退する。
- オンラインとオフラインの併用が主流になる。また、パーソナル化も進む。
- ヨガそのものの需要はさらに高まる。
コロナの直撃を受けてしまったヨガ業界
2020年5月現在、新型コロナウィルスの全容は未だ解明されておらず未だ謎の多いウィルスである。
しかしながら、日本政府は早い段階から感染の発生しやすい条件としてのいわゆる3密、「密閉」「密集」「密集」を発見し、
それらの条件を避けるように国民に呼びかけて来た。
残念ながら、密閉空間で多くの人が集まるフィットネス業界では国内での流行が始まった際も、実際に感染が多く報告された。
そして、感染者が発症後も施設を利用したとして2次的な被害として休業に至ってしまったケースもあった。
個人的な意見だが、ホットヨガの業態はこの先数年間は営業が厳しいのでは無いかと感じている。
常温ヨガであれば、窓を開放し、人数制限をすれば3密の条件をクリアできそうだが、ホットヨガというのは室温を上げる為にどうしても密室にせざるを得ない設備上の事情があり、この点が一番条件が厳しい。
私が以前、体験したホットヨガスタジオも地下にあり、設備、立地的に換気が厳しいかなと感じた。
例え、画期的な換気システムが開発されたとしても、多くの人に植え付けられた「密室」への恐怖感は「明るく健康」を売りにするホットヨガには致命的であり、数年間は厳しい状況が続くであろう。
進化していくヨガ業態
今、ヨガ業界は生き残りをかけてオンラインへの移行が急速に進んでいる。
スタジオ主体で運営していたヨガスタジオも、オンラインのコンテンツを用意して急場を凌いでいるように見える。
おそらくこのトレンドは一時的なものでは無いだろう。
- コロナウィルス影響は長期化しそうである。
- 今後も新たなるウィルスの発生リスクは存在する。
という状況が見えてきているからだ。
事業者側もリスクに備えるために、オンラインとオフラインの両輪を回していく新業態を模索して行くだろう。
また、フィットネス業界でも進んでいるような、パーソナルトレーニング型の業態もヨガに適用されて行くと考えられる。
ヨガの必要性自体はさらに高まる
新型コロナウィルスの発生はヨガ業界にとって突然の逆風となった形だが、ヨガ自体の需要が無くなった訳ではない。
そして、社会的な不安の高まりの中でメンタルヘルスの観点から、ヨガや瞑想は今以上に需要が出てくるであろう。
また、在宅需要の高まりにより、ヨガマットのスペースさえあれば実践できるヨガは、お手軽に実践できるフィットネスとしてより多くの人から実践される事になるだろう。
コロナショックは長期的に見ればより利便性が高まり、ヨガ人口の拡大にも繋がるチャンスでもあるのだ。